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航空業界は人気の業界で高専生の中には航空整備士に興味がある人もいるのではないかと思います。私もかつてそのような高専生の一人でした。そして、航空整備会社の選考を全力で受けましたがその夢は叶いませんでした。
この記事では、私が航空整備会社の選考を受けた体験記と選考を受けるうえでの注意点について解説します。
航空整備会社を目指したきっかけ
高専4年生も終わりに差し掛かかり、就職か進学か、どの大学、企業を受けるかといった具体的な進路を決める時期になりました。私は就職を選びましたが、私が通っていた高専では、就職活動は求人票が来ている会社の中から行きたい会社を選んで、学校推薦で一社ずつ受けるのが一般的でした。
私は、飛行機が特に好きで、高専4年次の研修旅行で大手航空会社の整備工場を見学して航空整備士になりたいという思いが強くなっていました。

そこで、高専に求人が来ていた大手航空会社系列の航空整備会社を受験したいと就職担当の先生に伝えました。
先生からは、「航空整備会社は航空整備を専門に学ぶ航空専門学校の学生との競争になるので合格するのは難しい」と言われました。さらに、何年か前に先輩が受験して落ちていることもわかりました。
しかし、航空整備士の道に挑戦したいという思いを抑えられず、私は学校推薦でその航空整備会社の選考を受けることに決めました。
航空整備会社の選考対策
2月の終わりに航空整備会社の選考を受けることを決め、先輩が書いた過去の選考内容を見てみると、筆記試験は英語と適正検査、面接は2回あることがわかりました。
英語は航空機に関連した内容で適正検査はSPIであることもわかったので、春休みを使ってまずは、筆記試験対策から始めました。
英語は、航空機の専門用語を英訳してノートにまとめて暗記したり、航空機に関する英語の文献をネットで探して読んだりしてトレーニングしました。
SPIについては、書店で適当に本を買ってきて勉強しましたが、慣れてないと意外と難しくて苦労しました。また、SPIの対策本は色々出ているのですが、実際の試験と乖離していたりわかりずらいものも多く、色々調べて「SPIノートの会」の本がよいとの情報があり、早速購入しました。わかりやすくて実際の試験に近い内容だったので、後の大学院での就職活動でも活躍してくれました。
筆記試験対策をしながら履歴書の作成や面接対策も進めていきました。
履歴書の自己PRは、最初に書いたものは「農業や林業が盛んな土地で職人に囲まれて育ったので礼儀正しく職人魂がある」というあきれ返るほど幼稚な内容でしたが、先生に何度も添削してもらい、ようやくまともな内容をかくことができました。
内容は「グループ製作をでチームワークを発揮して2位になったこと」をアピールしました。高専では大抵グループ製作があるので鉄板ネタだと思います。
面接についても先生方に面接練習してもらったり、一人でアピールすることを何度も暗唱して仕上げていきました。そんな中、東日本大震災が発生して、社会が大きく混乱して面接スケジュールも大きく後ろにずれたりしましたが、平常心を保って準備を進めていきました。
航空整備会社の一次面接体験記
そして、いよいよ一次面接を迎えました。場所は福岡空港で、前泊して臨みました。雨の中、朝一で空港に行きロビーで緊張しながら集合時間を待ったのを今でも覚えています。

まず初めに筆記試験を受けました。英語試験は航空英語の単語に関するものや、単語を並べ替えて文章を作るものでしたが勉強の成果を発揮できたと思います。SPIは難しかったのですが精一杯やってきました。
面接は4人くらいのグループ面接でした。志望動機や自己PRなど鉄板の質問の他に「航空整備士は40年間油まみれになるけど大丈夫か」といった独特な質問もありました。面接対策の成果を十分に発揮して精一杯思いを面接官に伝えました。
解散後、「やりきった」という充実感でいっぱいの状態で帰りのバスに乗っていました。そしてしばらくして先生から一次面接に合格したと伝えられ喜びました。
航空整備会社の最終面接体験記
一次面接に合格して、航空整備士への道へ一歩前進しました。それからしばらくして、いよいよ最終面接に臨みました。
場所は伊丹空港の整備工場の事務所で、飛行機で伊丹空港に前日入りして空港で一日を過ごしました。売店をまわって飛行機グッズをみたり、屋上で離着陸する飛行機を眺めたり、面接会場まで歩いてみたりしながら過ごし、その晩は伊丹空港内のおしゃれなホテルに泊まりました。

そして当日、面接会場へ到着すると、一次面接で顔見知りになった数人と待合室で一緒になりました。少し話すと、高専生や大学の航空学科から来たとのことでした。
まずは、小論文を書きました。テーマはたしか「〇〇〇グループが発展するために必要なことを自分で決めたキーワードを使って作文」するという内容でした。私はそのとき話題になっていた「ボーイング787」をキーワードにして、「燃費のよい中小型機を中心に事業を展開する」という内容を書きました。
そして、いよいよ最終面接。面接では一次面接と同様に志望動機など鉄板の内容を聞かれた他、「チームワークに自信があるか」といった質問がありました。私は高専で部活に入っていなかったので中学での部活(卓球)の経験を交えて説明しました。今思えばあまりいい回答ではありませんでした。とはいえ、大きな失敗もなく無事に最終面接を終えて、再びやりきったという感触を得て帰りの飛行機に乗って九州に帰りました。
航空整備士への夢破れる
それからしばらくして、最終面接の結果発表の日がやってきました。結果は先生を通じて伝えられるとのことだったので、放課後まで飛行機グッズを触ったりしてそわそわしながら友達数人と先生が来るのを教室で待ちました。
そして、ついに先生が来て言いました。「だめやった。悪くなかったんだけど競争が激しかった。次行こう。もう残ってる会社すくないけどハハハ」
こうして、航空整備士への道は潰えました。その日はショックと混乱で、航空専門学校に入学することを考えたり右往左往しながら帰宅して寝込みました。

次の日も母に「学校に行きたくない」といいましたが、一蹴され登校。同じクラスの多くが進路が決まるなか、惨めな気持ちでいっぱいになりました。しかし、立ち止まっている暇はありません。
次に受けた会社と入社後の体験をまとめています。
高専卒での就職 大卒との扱いの違いと後悔
まとめ
当時は全力で選考を受けましたが、今思えばもし合格していたとしても思い描いていたようなキャリアは描けなかったと思います。
- そもそも高専卒・航空専門学校卒は現場要員として整備子会社に採用されて、大手航空会社本体の大卒総合職の指示のもとずっと現場で働き続ける
- 3交代勤務や資格取得など過酷な仕事で、単なる憧れでやるものではない
そもそもの進路選択の戦略が誤っていてやらなくてもよいことにエネルギーを注ぎ込んでいたと振り返ります。
進路選択の戦略については、以下の記事を参考にしてみてください。
高専生の進路、就職と進学どちらがよいか
高専生のための後悔しない就職活動の進め方
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