社会人からの大学編入テクニック

社会人からの大学編入

社会人から大学編入するためには受験勉強以外にも様々な壁が存在します。この記事では社会人から大学編入した経験を基にこれらの壁をどう乗り越えるかについて解説していきます。

大学によっては受験に会社の許可が必要なことも

各大学の編入試験の受験案内を見てみると、「会社等で勤務している人は受験に会社の許可が必要」と書かれている大学もいくつかあります。受験は個人の自由であるはずなのになんとも理不尽ですが、これについては、以下の方法が考えられます。

会社の許可が不要な大学をこっそり受験する

私の場合は、行きたい大学が許可不要でしたので、この方法を採りました。欲を言えば旧帝大に挑戦したかったのですが、会社の許可が要件だったこともあり、断念しました。先ずは、許可不要な大学に編入してから、大学院入試で本当に行きたい大学に進学するというのも手だと思います。私としてはこの方法が一番安全かつおすすめです。

会社を退職して大学を受験する

会社を退職すれば、本要件は関係なくなりますので自由に行きたい大学を受験することができます。受験勉強にも専念できる点でもメリットがあります。

しかし、当然収入がなくなりますし、万一受験に失敗すればキャリアに大きな空白ができてしまいます。実家の理解や金銭的援助といった経済的サポートを十分に受けることができる状況でもない限りあまりおすすめはできません。

会社と交渉して許可を得る

正攻法として会社と交渉して許可を得て受験するという方法もあります。しかし、「会社として高専卒社員を大学に進学させる制度があり、その候補として選ばれた」というような極めて稀な状況でない限りおすすめできません。下手に会社に話しても、突き返されるだけではなく、「退職を考えている問題社員」とみなされて職場に居づらくなります。

資金計画

大学進学には当然お金がかかります。必要な資金の目安や負担を軽減する制度について以下の記事にまとめています。

大学編入のための資金計画

退職を切り出すタイミング

入学手続きが完了するまで会社に言う必要なし

会社に内緒で無事に編入試験を受けてめでたく合格したとします。大学編入試験は6~7月頃に行われることが多く、合格発表も同じくらいの時期です。合格すると合格証書と入学の意思を確認する書類が送られてくるので、入学の意思ありで返信するのですが、この時点で会社には何も伝える必要はありません。

会社にこのことを伝えると、即退職の手続きに進むことになります。その結果、7月から来年4月の入学まで収入がなくなりますし、キャリアに空白ができてしまいます。

私は入学手続きが完了して入学が確定した12月下旬に退職の意思を伝えました。すると、翌年の1月下旬の退職で即退職の手続きが始まりました。大学に合格して時点で伝えなかったことについて人事に嫌味を言われましたが、先ほどのデメリットに比べれば大したことではありません。

まとめ

私の経験上、大学進学については、入学直前まで会社(関係者全て)には一切黙っておくことを勧めます。こっそり大学受験することについて後ろめたく感じるかもしれませんが、そもそも転職活動や受験は個人の自由ですし、就業規則で退職の1か月前に退職の意思を伝えるという規則があるなら単にそれに従うだけです。社会人からの大学編入は孤独な戦いですが、私のように前例もあるので気持ちを強く持って臨んでください。

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