知財業界に興味があって転職を決意したり、すぐには転職しないけれども将来に向けて情報収集をしておきたいという方もいらっしゃると思います。
私は、勤務していた特許事務所が合わなかったことから転職活動を始めました。
30歳を過ぎて知財業界での実績もほとんどない状態でしたが、約1か月半、必死で転職活動をした結果、大手メーカー2社から内々定を貰うことができました。
この記事では、大手メーカーから特許事務所に転職し、再び大手メーカーに転職した私の経験を踏まえて転職活動の進め方と利用した転職サイトについて紹介します。
転職活動の軸をはっきりさせる
転職活動を始めるにあたってなぜ転職がしたいのか、どのような環境、条件で働きたいのかを考えてみます。私の場合は下記のような感じでした。
- 特許事務所で必要とされていないので必要としてくれる環境で働きたい
- 住み慣れた地域で働きたい
- 家族のために安定して長く働ける環境で働きたい
- これまでの技術経験を活かせる業界で働きたい

知財業界の場合、働く場として企業知財と特許事務所が挙げられます。双方とも下記のようなメリットとデメリットがあります。
- 特許事務所では、独立開業やサラリーマンでは到達できない年収を目指すことが可能な一方で、自立するまでは立場が不安定で、年収や資格取得の面で辛抱が必要。
- 企業知財では、安定性が高くや福利厚生が充実している一方で、サラリーマンゆえの煩わしさがあり、年収が一定ラインで頭打ちとなる。
私の場合は、上記のように短期離職のリスクを避けて安定性を重視していたことから企業知財をメインに転職活動することにしました。
特許事務所への転職のメリットとデメリットについては下記の記事にまとめています。
特許事務所への転職 メリットとデメリット
複数の転職サイトに登録して情報収集
次に、複数の転職サイトに登録して情報収集を始めます。様々な求人情報を見てどんな企業や事務所が求人を出しているのか、勤務地や募集要件を確認していきます。私が実際に登録して活用した転職サイトは以下の通りです。

ビズリーチ
スカウト型の転職サイトです。ハイクラス転職サイトを謳っているため、登録にあたっては審査があります。

審査の基準は公開されていませんが、そこそこの大学を出て大手企業に勤めている方であれば問題なく通過できると思います。
職務経歴書や履歴書をきちんと書いて登録すると、企業や事務所から「説明会へ参加しませんか?」といったスカウトが届きます。
企業や事務所の採用担当者が職務経歴書や履歴書を読んだ上でスカウトしてくるため、スカウトの質が高くマッチングしやすいです。私も企業の開発部門や知財部から実際にスカウトが来て企業説明を受けたりしました。

企業知財部や事務所の転職に強いため、登録しておきましょう。
doda(デューダ)
パーソルキャリアが運営する大手転職情報サイトです。メーカーや技術者向けの転職に強い印象で、メーカーの求人情報が多く掲載されています。
もちろん、企業知財の求人情報も多く掲載されているので登録しておきましょう。私はdodaで大手企業2社から内々定を貰うことができました。
転職ならdoda(デューダ) 求人、転職情報満載の転職サイト
基本的には自分で求人情報を検索して応募するので、自分のペースで進めることができます。また、書類選考を通過するとエージェントがついて選考対策などについてサポートしてくれます。

また、共通の職務経歴書と履歴書を複数社で使いまわせるので、複数の企業に一度に応募する際の手間が省けて効率的に進めることができます。
リーガルジョブボード
士業向けの転職サイトなので特許事務所の求人に強い印象です。弁理士・知財に特化しているので情報発信の質が高く、エージェントからより専門的なアドバイスを受けたりできるので登録しておきましょう。

弁理士・知財の転職なら|LEGAL JOB BOARDの専門エージェントにおまかせ! | リーガルジョブボード
リクナビNEXT
リクルートが運営する大手転職情報サイトです。大手転職サイトなので求人数が多いのですが、膨大な求人情報に埋もれてメーカーや技術者向けの求人情報を調べる上で不便な印象です。
転職なら【リクナビNEXT】!-希望の求人がみつかる転職サイト-
また、メール配信される求人情報も的外れなものが多いです(知財や開発を志望しているのに営業の求人情報が大量に届く)。
ただし、求人数が多いのでdodaを補完するように使うとよいと思います。
職務経歴書、履歴書の作成
転職サイトで求人情報を確認して求められる人物像や応募資格を確認したら、早速、職務経歴書や履歴書の作成に取り掛かります。
下手な書類で応募して書類選考落ちしたら再応募ができなくなるので、しっかり作り込んでから応募するようにしましょう。

キャリアの棚卸し
職務経歴書の作成にあたって、先ずは自分自身のキャリアを振り返ってキャリアの棚卸しをします。具体的には下記の手順でキャリアを棚卸ししながら職務経歴をまとめていきます。
- 勤務先や所属部署、担当といった一般的な内容を書き出す。
- さらに、担当したプロジェクトや製品、機種まで書き出す。
- 製品開発やプロジェクトにおける自分の役割、活動内容、成果を書き出す。
- これまでの内容を整理して、職務経歴から自分の強みとなる経験やスキル、自分を採用することによるメリットを企業側の立場に立ってまとめる。

ポイントとしては、箇条書きや短文(一文一情報)で書いて読みやすくするとよいです。
第三者にみてもらう
職務経歴書が出来上がったら、家族や友人、エージェントなど誰でもよいので、第三者に読んでもらい違和感がないか確認してもらうことがおすすめです。読みづらかったり意味が分からない専門用語など自分では気づかない不備に気づくことができます。

志望動機の書き方
応募書類で必ず書く志望動機ですが以下のような構成で書くとよいと思います。
- これまでの経験を簡潔に述べ、現職で直面している課題を述べる(例え、相応の理由があったとしても前職の悪口は決して書かないこと)。
- 課題を解消するために転職活動を始めたことを述べる。
- 応募企業において、その課題が解決できる理由と自分の経験を活かして活躍できる(企業の利益になる)理由を述べる。
- 以上のことから貴社を志望したとまとめる。

応募を開始
職務経歴書や履歴書を作り込んだらいよいよ応募ですが、何社応募するかが難しいところです。
同時に応募し過ぎると選考が重なってスケジュール調整が困難になります。
したがって、常に2~3社が選考中であるという状況にしておき、1社ダメになったら追加でまた1社応募するようにしておきたいです。
適正検査(SPI)対策
書類選考が通過すると、適性検査の受検を求められるケースが殆どです。
適正検査は、webテストが多く、受験開始までの画面からどの適性検査か特定できます。具体的には下記のテキストで解説されているので購入してしっかり対策しておきましょう。
私は両方買いましたがSPIノートの会の本は秀逸なので必須です。
転職では、職務経歴が重視されますが、足切りに遭わないように最低限テキストを2~3周しておきます。1周目でできなかった問題にチェックして2週目はできなかった問題だけやるようにすれば周回ペースも上がっていきます。

性格検査は面接の参考にされますが、下手に自分をよく見せようとせず素直に回答すれば十分です。
面接
転職の場合、面接の日時についてはある程度こちらの予定も考慮してくれます。
普通に働いている場合、半休や休憩時間をずらすなどして1週間あたり2回面接を受けるペースです。面接回数は2回のケースが多いです。例えば、一次は受け入れ部署、2次は人事といった感じです。
面接に呼ばれた時点でスキルや経験では問題ないと判断されていると思いますので、主に一緒に働いて問題ないかといった人間性が見られると思います。

職務経歴書や履歴書の内容、志望動機くらいは自分の言葉でしっかり話せるように頭に刷り込んでおきましょう。
そうしてできた余裕を使って、面接官と丁寧に対話するという姿勢で臨むとよいてす。
特に、面接官は下記のようなことを気にしていると思いますので、面接官が納得できるように答えましょう。
- 短期離職せずに長く働いてくれそうか
- 社員と協調して成果が出せそうか
まとめ
複数回の面接をクリアすれば内々定です!
私は1カ月半の短期集中で転職活動に取り組み大成功と呼べる結果を得ることができました。
この記事を読まれた方が新しい進路に無事に進まれることを願います。

知財業界への転職にあたっては弁理士資格が大きな強みになります。弁理士資格取得については、下記の記事にまとめています。
弁理士試験独学のためのおすすめ参考書と勉強法
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